さまざまなビジネス書でよく聞く出版社、フォレスト出版。
フォレスト出版から出ている『シュガーマンのマーケティング30の法則』や神田昌典さんの『非常識な成功法則』などは、ビジネスマンの必読書として名高いですよね。
この本もフォレスト出版から出ています。
人の認知にゆがみを与える「バイアス」を解説した本として、幅広く読まれていますよね。
私もこの「認知バイアス事典」を読んだときに、他にどんな本を出版しているのかな?と思い、「フォレスト出版」で検索しようとしたんです。
すると・・・
「フォレスト出版 怪しい」「フォレスト出版 宗教」という検索キーワードがサジェストされたんですよね。

どういうことだ・・・
その謎を探るべく、フォレスト出版について調べてみました。
そこでなぜ怪しい・宗教と言われるのかがわかったのでその解説と、セミナーも開催しているようなのでその情報についてもまとめています。
ぜひ最後まで読んでいってください。
フォレスト出版とは?
まずは、フォレスト出版とはどんな出版社かについて調べました。
フォレスト出版は1996年に設立された東京の出版社です。
主に自己啓発書やビジネス書を出版し、それに関するセミナーなども開催したり、教材の制作・販売も行っています。
代表取締役社長は太田宏(おおたひろし)という人で、東京経済大学を卒業して出版社や編集プロダクションなどに勤務していました。
1990年に株式会社ディスカバー&ディベロプメントを設立し、これがフォレスト出版株式会社の前身となっています。
出版書籍の主な書籍の著者は、神田昌典さんや苫米地英人さんなど。
ビジネス界隈では有名な方ばかりですね。
フォレスト出版は怪しい?
一見すると普通の自己啓発書の出版社ですが、なぜ「怪しい」と言われているんでしょうか?
横浜線車内にフォレスト出版の広告が溢れてる。「怒らない技術」とか、自己啓発系の怪しい本ばっか…
— ma.na. (@maedan28) October 12, 2010
電車に貼ってあるフォレスト出版の本の広告はなぜいつもちょっと怪しい感じがするんだろう?ピンク色で少しうさんくさげなw でもいい本は一杯出てる
— gaishimo (@gaishimo) December 9, 2010
SNSで意見を拾ってみたところ、「怪しい」と言われる理由には以下の3点があったようです。
①自己啓発系の本が怪しい
②広告のデザインが怪しい
③本に挟まっているチラシが怪しい
それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自己啓発系の本が怪しい
そもそも、自己啓発系のジャンルは何かと怪しいと思われがちではあります。
自己啓発とは、自分の能力やスキル・精神を向上させること。
具体的には、関連の書籍を読んだり、セミナーに参加することで自己啓発をすることができます。
↑大ベストセラーの『7つの習慣』は、自己啓発本の中でも一番読まれている代表的存在ですね。
自己啓発の内容自体は普通のことであり自分の精神や能力を成長させることは素晴らしいことです。
それでは、なぜ怪しいといわれてしまうんでしょうか?
その理由は、自己啓発本がマルチ商法の勧誘によく使われているからです。
マルチ商法の会員は、自分の儲けを増やすために友人などを新たな会員として誘います。
その際、マルチ商法に加入しやすい精神状態を作るために、さまざまな自己啓発本を薦めてくるのです。
私も実際に勧誘を受けた経験がありますが、当時は純粋だったので薦められるがままにさまざまな自己啓発本を読んでいました(笑)
自己啓発本自体が悪いものという訳では全くなく、それ自体は有益でためになります。
ただ、マルチ商法のメンタルづくりに利用されてしまっているため、それを知っている人は自己啓発本に対して悪いイメージを抱いてしまう、という感じですね。

②広告のデザインが怪しい
これは出版社の問題ですね。
広告のデザインはデザイナーや広告のディレクター・プランナーによって形作られるので、その著者が意図したものではありません。
「本の売り上げを上げたいがために、大げさなキャッチコピーを掲げる」といった戦略も出版業界ではありがちですが、怪しく見える一因になっています。
広告が怪しい=本が怪しいという訳ではありませんが、読者としては怪しそうな本は買いたくなくなるのでやめてほしいですよね…
③本に挟まっているチラシが怪しい
フォレスト出版に限らずですが、出版社は自社の本にチラシや案内などを挟み込み、次のセールスに活用します。
その際に入っているチラシが、怪しい・洗脳っぽいという意見を生んでいるようです。
雨宮純先生の本を買ったのだ。フォレスト出版っていうスピリチュアル宗教セミナー系の出版社から、陰謀論の危険性を指摘する書籍が出版されたこと自体は喜ばしいことなんだけど、その本にまで洗脳本のチラシ挟んでくるのやめてほしいのだ…どんな読者を想定してるのだ?しょんぼりなのだ…。 pic.twitter.com/SiUnTOwXXK
— 櫻の下に埋まってるアラ人さん (@Sakuradouji) April 17, 2022
闇落ちしないための指南書にはさまれた闇落ち案内。あ、フォレスト出版だ… pic.twitter.com/dPrcabBSIu
— ひろ (@siduk78) November 9, 2022
確かに、ちょっと怪しく見えなくもない(笑)
不安を煽ることで興味を持たせる手法はよくありますが、あまり怪しいと警戒されてしまいますよね…
フォレスト出版は宗教?セミナーを開催?
もう一つ、気になっていたキーワードがありました。
それが「フォレスト出版 宗教」というワード。
フォレスト出版は宗教と何か関わりがあるのでしょうか?
こちらは調べたところ、特にそれらしき情報は見当たりませんでした。
おそらく、自己啓発と宗教が「自分を高める」という意味で似ている、と感じる人が多いためこのような検索結果になっているのかな?と思います。
代わりに、こんな本がフォレスト出版から出版されています。
宗教にハマってしまう人の心理について詳しく解説されていて、読み物として面白いです。
この本のことを検索しようとしてタイトルが思い出せず、「フォレスト出版 宗教」というワードを検索エンジンに入力した、という方も多そうですね。
セミナーなどの情報も調べたところ、出版した本の著者を呼んでの講演会やサイン会、本の内容に関する解説的なセミナーなど至って普通のラインナップ。
しいて言えば、ビジネス系のいわゆる「稼げるようになるための」セミナーが、人によっては怪しいと感じてしまうかなと思います。
※参考:フォレスト出版「コンテンツファクトリー」説明会&体験セミナー(外部リンク)
フォレスト出版の評判・口コミ
それでは、実際にフォレスト出版の本を買った人の感想・口コミをSNSで見ていきましょう。
洗濯の乾燥を待ちながら、
— ショウユ (@shoyu7344792288) May 10, 2023
「シュガーマンのマーケティング 30の法則」を読んでいる。
誠実って「考え、言葉、行動に矛盾がないこと」みたい。
すごく納得。ベンキョーになる^^
フォレスト出版はこの大釣りの帯がもう本体と言っていいくらいなんだからもうそれを利用して売り上げを上げまくってまたあの頃のパンクなフォレスト出版がみたい
— SAKAMOTO及びLucid’Ace (@initiatives_4) May 4, 2023
俺の中で自己啓発と言えば、フォレスト出版だったし語り継がれる自己啓発もフォレストの本
非常識な成功法則、コールドリーディングとか… pic.twitter.com/gES8YF8z9f
本については、評判は悪くなさそうですね。
「自己啓発本といえばフォレスト出版」とも言われるくらいの代表的な存在になっています。
Amazonなどでも見たところ、星4評価以上の本が多いです。

結論:フォレスト出版の本は買うべき?
調べた結果に加えて、私が何冊かフォレスト出版の本を読んで受けた印象を総合するとこうなりました。
「フォレスト出版の本自体は怪しいものではなく、有益で面白い(が、自己啓発本はマルチ商法などに使われるため怪しいイメージがついたり、広告やチラシが怪しく見えてしまう)」
といったところに帰着するかなという感じです。

本自体は為になるものも多いので、これからも興味を持ったものは読んでいくと思います。
ただし、セミナーに参加するかと聞かれると、正直うーん・・・という感じです(笑)
読むだけはタダ(笑)といいますか、自分の中の知識を増やすのには非常に有効なので、賢くインプットしていきたいですね。
また面白い本が見つかったらこのサイトでも紹介していきます。