数年前から「Apple Watch」をはじめとして注目が集まっている、スマートウォッチなどの「ウェアラブル端末」。
昨年末、たまたま懸賞で「fitbit Inspire HR」というフィットネストラッカーが当たりました。
そこで今回はfitbit Inspire HRで何ができるのか、どう使うのかなど、初心者でもわかりやすい解説とレビューをしていきたいと思います。
ウェアラブル端末とは?
そもそも「ウェアラブル端末とは何ぞや」という人も多いと思います。
ウェアラブル(wearable)とは、「着用できる」「身につけられる」という意味で、身につけることで皮膚と接し、そこから心拍数など身体からの信号を受け取る端末を指します。
Fitbitは、その中でも睡眠の質や心拍数などの健康状態を測る「フィットネストラッカー」と呼ばれています。
加えてApple Watchやfitbitの中でもスマートウォッチ型の最新機種「sense」は、SiriやGoogleアシスタント・Amazon Alexaなどの音声アシスタント、さらには電子決済(キャッシュレス決済)までできる機能も備えています。
fitbitでは何ができる?
これから使い方や詳しい機能を説明していく前に、ざっくりですがfitbitでできることを紹介します。
【fitbitの機能】
①歩数の計測
②心拍数の記録
③スマートフォンの通知をチェック
「なんだ、これだけ?」と思った方もいるかもしれません。
でも、がっかりするにはまだ早い。
この3つの中に素晴らしい機能が隠れているんです。
それが、②の心拍数の記録です。
正確に言うと、「心拍数の記録を応用してわかるアプリの機能がすごい」という感じです。
詳しくは、後ほどご紹介します。
箱から出して、スマホと同期してみた
私もフィットネストラッカーは初めてなのでおっかなびっくりですが、まずは箱から出してみました。
「fitbit Inspire HR」は、わりと細めでスタイリッシュな見た目です。
この辺は、Apple Watchの正方形に近い画面とは少しビジュアルが異なりますね。
ボタンは左側に1つついているのみ。
どの端末も、まず最初は充電が必要です。
このような充電用のコードが入っていました。USB端子なので、パソコンかスマホの充電器に挿して使えます。
充電は数時間ほどで完了。
中箱に「はじめに、Fitbitアプリをダウンロードします。」と書いてあるので、指示に従ってアプリをダウンロードしましょう。
App StoreまたはGoogle Playストアで「Fitbit」と検索するとアプリが出てきます。無料で入手可能です。
ダウンロードができたら、アプリを起動します。
初めはこんな感じの画面でFitbitの会員登録を求められるので、指示に従って必要事項を入力していきます。(会員登録も無料です)
また、途中で「Bluetooth」の設定の有効化を求められると思います。
これはONにしないとスマホとのデータの共有ができないので、必ず許可しておきましょう。
メールアドレスなどの登録が終わったら、いよいよスマホと同期(データ共有)します。
基本的に画面の指示に従えば問題なく進みますが、Bluetoothを使っているため、設定中はスマホとウェアラブル端末を半径20cm以内くらいに近づけておきましょう。
端末を使ってみたら、アプリの機能がすごすぎた
設定が完了したら、いよいよ使っていきます!
とは言っても、ウェアラブル端末をいざ「いじってみよう!」と思っても、大して使えません。
「どういうこと?」と思った方も多いかもしれませんが、このウェアラブル端末は使おうと思って使うものではなく、日々生活をしていく中で様々なデータが自然と貯まっていくものです。
急がず焦らず、身につけたまま普段通り生活すればいいのです。
そして何となく1週間を過ごしたのですが、アプリに貯まっていく記録を見てビックリ!
なんと、予想以上に多くのことがわかったのです。
アプリ機能①睡眠の質がはっきりわかる
最初の晩、fitbitをつけて寝て、朝になると早速一つのデータが貯まっていました。
それは睡眠スコアです。
※最初は「腕時計をつけて寝る」ような違和感があるかもしれませんが、慣れたら気にならなくなります。
血が止まらないように、バンドをきつすぎない強さにしておくことが大事です。
私は最初の晩だけ、手が若干しびれました(汗)
本題に戻して、睡眠スコアとはいわゆる睡眠の質のこと。
起きたら、自分の睡眠ステージがチェックできるようになっています。
アプリ左下の「ダッシュボード」を開き、「Fitbitを着用したままでお休みください」というところをタップします。
このように、ステージは「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4つに分けられていて、それぞれがいつどのくらいの長さであったのかがグラフに表されています。
「そんな細かい話されてもよくわからない」という人も、「睡眠スコア」という総合点のようなものを見たら一目瞭然でしょう。
一番上は「非常に良い」なので、「良い」だとそこそこって感じですね。
このように、誰でも簡単に睡眠スコアを把握することができます。
アプリ機能②運動を自動で検知して記録
専らインドア派ですが、せっかくなのでfitbitをつけて運動もしてみます。
近頃は運動不足が深刻なので、外に出てバトミントンをしてみました。
するとこのように、fitbitに何も記録しなくても、心拍数などを基に運動を自動で検知してくれるんです。
「エアロビックワークアウト」にカウントされていますが(笑)、自分で後から運動の種類を指定して分類することも可能です。
さらにタップすると詳細が出てきて、「どのくらいの時間、有酸素運動や脂肪燃焼を行っていたか」や心拍数の推移などがひと目でわかります。
これは運動がちょっと楽しくなりそうですね。
アプリ機能③食事を簡単に記録できる
fitbitでは、食生活も記録することができます。
そういえばひと昔前に「レコーディングダイエット」なるものが流行りましたよね。
右上の「+」を押して、自分が食べた物の名前で検索していきます。
結構ニッチな食品や飲食店のメニューなども名前を検索するとヒットするのでビックリです。
ひと通り入力し終わるとグラフに反映され、運動や歩数などから計算された消費カロリーと比較できます。
摂取カロリーの棒グラフの色は消費カロリーとのバランスによって変わり、摂取カロリーが消費カロリーを上回っていると赤で警告してくれます。
一番右が今日のグラフですが、まだ2時なのに夜食を食べちゃったのが効いてますね・・・
とにかくわかりやすく、食事の問題点を指摘してくれます。
アプリ機能④コミュニティに参加して仲間と頑張れる
「コミュニティ」の機能では、共通の運動や目標に関するグループに自由に参加することができます。
例えば、「ランニング好き」や「体重を減らしたい」など。「よく眠る」なんてコミュニティもあります。
グループに参加すると、他の人の投稿を見ることができます。
また、自分も自由にアクティビティを投稿可能。
コミュニティで他のメンバーと交流すれば、継続していくためのモチベーションにもなりますね。
マインドフルネスやカレンダーの機能も
運動や睡眠、食事の記録以外にも、様々な機能があります。
例えば、最近流行りの「マインドフルネス」のサポート機能。
マインドフルネスとは、一種の瞑想のようなものを通し、心身をリラックスした状態にさせることです。
マインドフルネスのアクティビティをやりやすくするための音楽などを流すことができます。
女性にとって嬉しいのは、生理周期を記録するカレンダー機能。
次の生理や妊娠しやすい期間を予測してくれます。
私もやってみましたが、これがかなり正確。
ほぼズレなく次の生理予測が的中します。
他にも様々な機能があるので、fitbitアプリを手に入れた方は是非いろいろと試してみてください。
プレミアム会員になるとより充実した機能が
この「fitbit」のアプリは基本無料ですが、一部機能に制限があります。
これが月額650円のプレミアム会員になると、無制限で使えるようになります。
ちなみに一年分払うと、18%オフで1ヵ月あたり約533円(年間6,400円)と100円以上安くなるため、
継続してやっていくのであれば年間での支払いにするといいでしょう。
ちなみに最初の90日間は無料でお試しできるようになっているので、気になっている人も一度試してみるといいかもしれません。
fitbitで心電図は見れる?
一つ注意ですが、fitbitの最新機種には「心電図を計測する」という機能がついています。
しかし、これは一部の国でしか使うことができず、残念ながら日本で使うことは不可能です。
「心電図を計測できる」と思っていた方は誤解のないようにご注意ください。
ただ、心電図が見られなくとも心拍数を計測できるだけでだいぶわかることは多いので、個人的にはあまり不便には感じませんでした。
fitbitは中国企業?
「fitbit」と検索すると「中国」というワードが出てくるのですが、fitbitは中国の企業なんでしょうか?
これは私も気になって調べたんですが、fitbitはカリフォルニア州のサンフランシスコに本社のある、れっきとしたアメリカ企業でした。
Amazonなどでよくある中国製の粗悪な電化製品などではないか、と心配していた方も安心ですね。
【2021年11月追記】fitbitを使用して1年以上経ちますが、特に機器に不具合などは見つかっていません。
結論:これはハマる。
何となく始まったfitbitとの共同生活ですが、完全にハマってしました。
朝起きたらまずアプリをチェック、日中もスキマ時間にいじりながら食事などを記録して、夜寝る前にもアプリの音楽でマインドフルネス。
コロナ禍で運動不足になっている人も多いかと思いますが、救世主になってくれそうなアイテムだなと感じました。
これで定期的な運動も習慣づけて、健康的な体になりたいですね!
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